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2005-06-02プレスリリース発行中

名古屋地裁判決文の概略 (その1) 名古屋地裁判決文の概略 (その1) - Openlaw日誌 を含むブックマーク

(追記: 入手元はJCA-NETの情報公開ページ.)

全体28ページで,そのうち22ページの「法は以下のような措置を講じている」の下り以降,26ページまでは法律の引用という比較的分量の薄い判決文です.

セキュリティの問題に触れているのは28ページの一文ですね.

「このような危険性はあらゆる制度に内在するものであるから・・・具体的な危険ないし実際の損害の発生があるとは認められない。」

長野の侵入実験やこれまでの障害をもとにどう危機管理をおこなえばよいかという判断がみたかったのですが,危機はどこにでもあるから存在しないという判断はとてもインパクトがあります.公害訴訟で具体的な因果関係を実証する必要がある(公害病だと認定されるまで被害者は存在しない)というのと同じ法理なんでしょうか.これについてはリスク評価手法もあわせて再検討してみたいと思います.

あと裁判所の判断とは関係ないのですが,24ページに住基ネット業務の情報処理の定義で「せん孔業務」が入っているんですが,いまさら穿孔カード(パンチカード)はないでしょう.